2014年07月15日

CUMMINS QSB5.9-380GSエンジンオーバーホール

こんにちは大阪マリンサービス西尾です。


今回の修理エンジンはCUMMISQSB5.9-380GS エンジンオーバーホールです。

CUMMINS6BT5.9次モデルの燃料コモンレール搭載電子制御エンジンです。

CUMMINS5.9シリーズでコモンレールが搭載されているのは舶用エンジンだけで産業用・自動車・発電機にはないマリナイズされたエンジンです。


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現状手動でのクランキングをすると何かが引っ掛かりクランキングできない状態、エンジンの分解・点検の開始です!!


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シリンダーヘッドを取り外すとNo.6のバルブが脱落しシリンダーヘッド・ピストン・シリンダーライナーが破損していました。

シリンダーヘッドバルブが脱落しクランキング時にピストンと干渉したことが原因によりクランキングできませんでした。


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ここまで破損しているとシリンダーヘッドの再使用は不可能です・・・。


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シリンダーヘッドAssy交換


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シリンダーライナー新品交換


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シリンダーライナー交換後ライナーボア径の計測


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エンジンブロック清掃後・クランクシャフトベアリング交換


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ピストンは全数新品交換・組付


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シリンダーヘッド組付後錆止め塗装します。

この塗装を怠るとエンジンがすぐ錆びてきますので細かな箇所を必ず塗装します!!


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アフタークーラー・熱交換器オーバーホール・コアケミカル洗浄

クーラー類は6BTと形状が似ています。


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メカニカルな6BTエンジンとは違い燃料配管・配線が複雑に入り組んでおります・・・。


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エンジン組み立て後、最終確認のため弊社のベンチテストルームにて陸上負荷試運転の開始!!


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INSITECUMMINSコンピュータ診断器)・実測計測機器を接続。

この陸上負荷試運転が一番緊張します・・・。

ただこのテストを実施することによって完璧に仕上がった製品をお客様に提供できるので

緊張感を持続し試験に挑みます!!


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INSITEでのエラーコードもなく、陸上負荷試運転は無事終了!!

全塗装後お客様の元へとエンジンは帰っていきました。


2013年度よりミズノマリンはカミンズ・ジャパンの代理店となりました。

カミンズマリンエンジンの部品販売・修理・質問等がありましたらお気軽にミズノマリンまでお問い合わせください。




ラベル:Cummins カミンズ QSB
posted by mizunomarine_osaka at 19:05| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年05月17日

エンジン出張修理inジブチ共和国 part2


こんにちはミズノマリン大阪サービスセンター西尾です。

今回の出張先はまたまたジブチ共和国です。

もう二度と行くことはないと思っていたのですがまさかの二回目・・・。

緊急な依頼のため出国までの時間が短いのですが、事前情報でのトラブルシュートの検証・不具合が想定される部品のピックアップ
それに伴う工具の調達、国内から持ち運べる荷物の重量が限られているため、必要最低限での荷物の洗い出しは非常に考え難しく頭を悩ませます。

それに伴い前回の出張から三か月以上経過しているためVISAの有効期限が切れており、急遽東京のジブチ共和国大使館に行くことになりました。
事情を説明し最短でVISAの発行をして頂き無事行く準備は整いました。


ここで本題です!!

今回のトラブルシュートの内容はVOLVO D&-330A DPHの後進は異常ないのですが前進にシフトを入れた際、スロットルを上げても
エンジン回転数が900rpmまでしか上がらないとのことです。

26時間の長旅を経て現場に直行!!

天気もよく絶好の修理日和
日本とは違い気温が40度近くありますが・・・。

さっそく症状の確認・トラブルシュートの開始です。

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まずはVODIA(VOLVOコンピューター診断機器)とエンジンを接続しコンピューター内のエラーコード確認
エラーコードがないことを確認し、エンジン始動・症状の確認


お客様の報告通り症状を確認その際にエラーコードは出ていませんでした。
エンジンコンピューター制御内での不具合はないと判断しました。


VOLVO Dはコンピューター制御エンジンですが、アウトドライブ使用のエンジンはドライブシフトケーブルが機械的な機構になっています。

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シフトケーブルの点検・シフトケーブルとアクチュエーターの取り付け部の調整をすると回転が上がり症状が解消されました。

アクチュエーターでシフトケーブルを引っ張った際に、アウトドライブ側は前進に入るのですが、アクチュエーター側がセンサーの位置まで動かずコンピューターに前進の信号が入らず回転の制御が働いたと考えられます。


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最終試運転の結果異常なく良好です。
無事完工して一安心です。




ジブチ共和国での空き時間があったので散策した画像をアップさしてもらいます。

さすがにアフリカにはアジア人は珍しいのか、すれ違う人々によく見られたり手を振られたり・・・。

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ジブチ市街地の街並み その1

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ジブチ市街地の街並み その2


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この灯台のような形の建物はモスクです。
イスラム圏ではない日本にはあまり馴染みのない施設なので一枚。

新興国とはいえジブチ市街はビジネスマンも多く非常に活気ある街です。


上記写真の緑色の車はタクシーです。
トヨタの古いマークUが多く使用されており、日本のタクシーのように料金メーターはなく乗車する前に運転手さんに値段交渉するシステムです。

タクシーだけに問わず日本製の車が非常に多く人気があるようです。

ただ日本では考えられないのですが、ボコボコのボンネット・窓ガラスのひび割れ・ヘッドライトが片方しか点灯していないなど非常に整備の
悪い車が多く見受けられました。


ジブチ共和国で車の修理業を開業したら儲かるかもしれません。





posted by mizunomarine_osaka at 14:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月25日

エンジン出張修理inジブチ共和国



あけましておめでとうございます。

 

ミズノマリン大阪サービス 西尾 です。

  

今回の作業はVOLVO PENTA D6-330Aエンジン始動不良トラブルシュートです。

 

「ちょっと出張行ってきて」の行き先はアフリカ北東部に位置するのジブチ共和国です。

出発前、現場作業の準備も進めつつ、VISAの取得と念のため黄熱病の予防注射を摂取する。

 

飛行機を乗り継ぎ26時間の長旅さすがに行くだけでもかなりの時間がかかります・・・。


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関空からドバイを経由し、エチアピアからジブチ共和国行きの便に日本人は僕一人でした。

 

現地に着くとさすがにアフリアだけあり昼間は30℃を超え日本との気候のギャップに服装に困ります。

夏になると気温50℃を超えるとのことなので今の季節が一番住みやすい環境だそうです。

 

本題に入ります。

作業はVOLVO PENTA D6-330Aエンジン始動不良のトラブルシュートです。

エンジンがかからない原因を大別すると・・・


@
      
燃料噴射をコントロールするコンピューター系統のトラブル


A
      
スターターモーターやバッテリー等の始動系トラブル


B
      
エンジン本体の機械的なトラブル



以上の構成部品すべてを持参することは、国内であればサービスカーに積み込めばどうにか対応できますが、荷物の重量制限と飛行機登場時の保安検査の関係もあり、

アフリカまでは難しいため、まずは点検作業に出かけました。

 

ジブチに到着してさっそくトラブルシュート開始。

セルモーターは回るがエンジンが始動せず、コンピューターのエラーコードか警告されていました。


クランキングスピードが遅いためバッテリーを交換したいものの日本からバッテリーを持って行けるわけもなく現地にて新品のバッテリーを調達・・・。

これがかなりの苦労で、アフリカに地にて同型サイズのバッテリーがなくジブチの町中探し回ってやっと1個確保!!



日本から持参したセルモーターとメインスイッチを交換しテストした結果スターターモーターは勢いよく回わるようにはなったもののコンピューターの通信エラー表示を確認。

不良箇所を割り出し1度目の任務は終了。

現地から本社パーツ部に部品の手配を依頼し一旦帰国。




2
週間後再度ジブチへ出発。

コンピューター通信エラーを解消するためにエンジンコンピューター関連部品ECUPCU,HCUを持参し交換した結果、エラーは見事に解消され、無事エンジン始動することができました。

海上試運転の結果異常なくお客様に納艇することができました。



 
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今回の作業のように異国にてのエンジン修理となると、事前準備がいかに大切かとゆうこと、働き始めの頃諸先輩方に「段取り八割、仕事二割やぞ!!」などとよく言われ、当時はこの人たちはいったい何を言っているのだろうなんて思いながら話を聞いていましたが、
いざ自分が厳しい環境下で仕事に取り組みやり遂げるまでには、いかに準備・段取りが大事とゆうことが身にしみ、職人たちの言うことには深い意味があるんだなと改めて考えさせられる出張でした。



今後アフリカエリアは私、西尾が担当しますので何なりと気軽にご相談ください。


posted by mizunomarine_osaka at 09:23| Comment(0) | VOLVO | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする