2014年07月26日

水上バイクFRP修理

大阪マリンサービスの佐神です。


皆さん、ミズノマリンといえばエンジンメンテナンスだけの会社とお思いではないですか?確かに、ミズノマリンはマリンディーゼルエンジンに非常に特化した会社です。

しかし、最近ではFRP加工や船体修理、船体塗装等もやってます!

エンジンからFRPまでやってしまう、そんなミズノマリンでの仕事を紹介したいと思います。


今回紹介するのは、官庁所有の人命救助用マリンジェットGP1200の修理を紹介したいと思います。

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走行中にバウをぶつけてしまい亀裂が入ってしまっています。


早速修理にとりかかります。まずは損傷部分のサンディング。


非常に作業しにくい場所ですが、グラインダーとベルトサンダーで綺麗に剥離箇所を削っていきます。早速ですが注意点!オーナー様自らFRP修理を施工する事があると思いますが、このサンディング時には必ずマスクを着用して下さい!FRPの粉は非常に人体に悪影響です。。。ガラス繊維を削ってるので、粉に見えて実は細かい繊維なんです。噂ではこのFRPを削った時に発生する粉、一度肺に入ってしまうと二度と出ていかないそうです。。。。。。粉に見えてもやっぱりガラス繊維なのです。


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しっかりとマスクを着用し、削り終われば次はガラスマットを積層し補強します。


通常、ボートやヨットはポリエステル樹脂を使い修理していきますが、水上バイク等は特殊な樹脂を使用しているので今回は樹脂の中でも接着性の強いエポキシ樹脂を使用します。


このエポキシ樹脂は、皮膚に付くと皮膚がただれたりするので使用には要注意です!



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ガラスマットを積層し硬化したら次はパテで成型していきます。


このパテ成型作業がこれまた大変でした。。。


非常に削りにくい場所でしたが、根気よくパテを削り形を作っていきます。


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成型が終わればいよいよ塗装に入っていきます。まずは下地塗装。下地塗装をする事で小さなパテの巣穴や、面が出てない部分等が分かりやすくなり、より綺麗な仕上がりになります。

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そしていよいよ仕上げの吹付塗装です!一番神経を使う作業です。


この水上バイクはパール塗装でしたので、もちろんパール塗装で仕上げます。


色ムラがでないように、そして、塗装肌が滑らかになるように。


思いを込めて丁寧に塗装していきます。




今回はパールなので、色を吹き付けた後はクリアー塗料を吹き付けます。


最後にクリヤーを吹き付けないと、表面のパールが酸化してしまい黒く汚くなってしまいます。これはメタリックも同じです。


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クリアーを吹き付け、完成!


お客様からお褒めの言葉も頂き、大変喜んで頂けました!


ミズノマリンでは、このような修理まで幅広く行っております。


実は、エンジン屋にとってはこのFRP部門は非常に重要な部門です。


最近増えてきているエンジン換装工事の時などには必ずと言っていい程、エンジンベッドFRP加工やFRP強度計算、船体加工が必要になってきます。そんな時でも、ミズノマリンは一切の作業を外注業者には出さず、最初から最後まで一貫して作業を行います。


これはお客様にとっても安心して作業をお願いできるミズノマリンの強みでもあります。


エンジン修理と一緒に船体の気になる部分も是非ご相談下さい。お力になります!


過去にも沢山のFRP修理を行ってきております。また、ご紹介させて頂きます。



posted by mizunomarine_osaka at 15:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月19日

新入社員あいさつ

はじめまして、新入社員の松本です。


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少し自己紹介をしたいと思います。私は東京産まれの

大阪育ちです。


小学校のときから高校の間、ずっと野球をし

人生の半分は野球をしてきて、野球ばかりの毎日でした。

野球を通して人との関わりや礼儀、そして感謝の心を持つ事を学びました。


高校は箕面自由学園に進学しました。高校入学後は

興味のあった水上バイクの免許、2級船舶免許、バイクの中型免許、スキューバライセンスなどを所得しました。

18歳になるとステップアップで1級船舶免許と

バイクの大型免許を所得し、今では憧れでもあった

大型バイクに乗るほどのバイク好きです。

小さい頃から乗り物好きの影響もあり、船も好きで

そして縁もありミズノマリンに入社することができました。

ですがエンジンの知識があったわけでもありませんし

エンジンに触ったこともありませんでした。


いざ仕事をしてみると毎日毎日が大変ですることすることが初めてのくり返しです。それでも、エンジンに触ってみると不思議なことばかりで、一つ一つわかっていけばもっともっと知りたいと思うように

なりました。


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先輩方からはたくさんのエンジンのことはもちろん、その他の事も教えていただいています。

エンジンを修理するにしても工具を大切にしたり

作業しやすい環境を作ることなど、そのような所からも

プロとしての自覚を感じます。

口からではなく行動でも教えていただいています。


一日でも早くプロとしての技術を身につけ

素晴らしい先輩方に少しでも近づいていけるよう

日々努力していきたいと思います。

まだまだ未熟ですけれども宜しくお願いいたします。


(株)ミズノマリン

松本 翔

posted by mizunomarine_osaka at 10:38| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月17日

CAT3116 始動不良点検

こんにちは!

大阪マリンサービスの伊藤です。

今回はエンジン始動不良点検の依頼です。しかも両舷機とも。


お客様にお伺いした症状はこちら。

エンジン型式はCAT3116

1、暖機の為、両舷エンジン始動したまま船を離れ、戻ってくると両舷機とも停止している。

2、再始動しようとしても、スターターモーターでのクランキングは出来るが始動しない。

3、エンジンルームを確認すると左舷機のみクーラントのリザーブタンク(プラスチック製)が膨れ上がっており、溢れて漏れている。エンジンオイルに異常は無い。


みなさん、エンジンが停止した原因と、再始動ができない原因は何だと思いますか?

機械式エンジンなので、最近良くある電子制御により自動停止することはありません。

ポイントは両舷ともに停止していた事と、クランキングは出来るけどエンジンがかからない点です。まぁ左舷機がオーバーヒートしたのは言わずもがな。なんとなく燃料ラインのトラブルの気がするんだけどなぁー。


はたして正解は・・・・!?


実際に私がトラブルシュートした順で見ていきましょう。

まずは左舷機の状況確認です。トラブルが深刻な状況である可能性が高く心配です。

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工具をかけ、人力でターニングは出来る。ターニング時の感覚だが圧縮圧力も大丈夫。

エンジンオイルも異常なし。

次はクーラント点検。キャップを開け確認すると・・やはり空っぽです。

補充すると10ℓほど入ったものの、ビルジにはそこまで漏れた痕跡はなさそう。

かといってエンジンオイルにも乳化や量が増えるなどの異常が一切無い為、取りあえず現在始動が出来ない原因を探ることにしました。


まず、イグニッションを入れるとあることに気づいた。ストップソレノイドが両舷とも反応していない。(つまり燃料カットの状態)これではいくらクランキングしてもエンジンは始動できません。どうも電気自体がソレノイドに入っていないようです。

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調べていくとリレーは生きているし・・・もっと大元・・・あった!ファイヤーボーイ自動消化システムの制御ユニットです。輸入艇で時々見かけるこいつは、エンジンのイグニッションのラインが結線されており、始動不良の悪さをしている可能性大。


ファイヤーボーイの消火器本体を見てみると、既に作動してしまった後のようで、消火タンクの圧力ゲージがLOWの位置に。ファイヤーボーイは消火装置の作動と同時に、エンジンのストップソレノイドを作動(エンジン停止)させる機能が備わっています。

IMGP7678.JPG

・・・だんだん原因が見えてきました。

消火システムのセンサーを短絡させると、ストップソレノイドが作動し(燃料OPENの状態)、両舷ともにエンジン始動が出来るようになりました。

つまりエンジンオーバーヒートによりエンジンルーム温度が上昇⇒作動温度である79℃に達し自動消火システムが作動⇒両舷エンジン停止&再始動不可に至ったようです。


では次にオーバーヒートの原因を探っていきます。海水フィルターに詰まりはなさそうなので、海水ポンプインペラを確認すると・・!!・・インペラの羽が一枚も無い。すべて千切れてしまったようです。しかも両舷機ともでした。

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この場合、単にインペラを交換するだけでは駄目で、千切れた破片を全て摘出しなければなりません。破片が詰まり海水の流れが悪くなる為ヒートの原因となる他、逆流して再度インペラに絡むとたとえ新品インペラでも容易に破損してしまうからです。

インペラが破損する原因は色々なケースがありますが、そもそもゴム製品なのであまり耐久力がありません。こまめな交換が必要なのです。今回もどうやら長らく交換していなかったようで、今回の原因は恐らくオーナー様の心に突き刺さる文言『整備不良』ということです。

そしてわずかな定期整備を怠ったがために、インペラ片摘出のための開放整備と、オーバーヒートによる2次被害の多額の修理金額が発生してしまうことになりかねないのです。


ということで始動不良原因の正解は燃料のストップソレノイドが効いていたことでしたが初めに燃料ラインと予想した私は近からず遠からずといったとこでしょうか・・。


ボートのお持ちのオーナー様、悪いことは言いません。インペラやエンジンオイルなどの定期点検項目は必ず毎年点検、若しくは交換をしてください。新艇や新品エンジンでも、もちろん同じです。ときどき進水から3年ほど経つ船なんかで見た目はまだピカピカですが、インペラカバーの取付けボルトにも綺麗なペイントがされたままだったりすると逆にひやひやします()

ミズノマリンでは『壊れる前の(定期)整備』を強く推奨しております。結果的に早くて安くてなによりも安全なのです!

なにをどこまで整備したら良いか分らないという方は、お気軽にお電話やメールにて相談ください!聞くだけはタダです()

皆様の航行の安全をお祈りしております。

潟~ズノマリン

伊藤雄紀

posted by mizunomarine_osaka at 20:54| Comment(0) | CAT 3116 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする