あけましておめでとうございます。
ミズノマリン大阪サービス 西尾 です。
今回の作業はVOLVO PENTA D6-330Aエンジン始動不良トラブルシュートです。
「ちょっと出張行ってきて」の行き先はアフリカ北東部に位置するのジブチ共和国です。
出発前、現場作業の準備も進めつつ、VISAの取得と念のため黄熱病の予防注射を摂取する。
飛行機を乗り継ぎ26時間の長旅さすがに行くだけでもかなりの時間がかかります・・・。
関空からドバイを経由し、エチアピアからジブチ共和国行きの便に日本人は僕一人でした。
現地に着くとさすがにアフリアだけあり昼間は30℃を超え日本との気候のギャップに服装に困ります。
夏になると気温50℃を超えるとのことなので今の季節が一番住みやすい環境だそうです。
本題に入ります。
作業はVOLVO PENTA D6-330Aエンジン始動不良のトラブルシュートです。
エンジンがかからない原因を大別すると・・・
@ 燃料噴射をコントロールするコンピューター系統のトラブル
A スターターモーターやバッテリー等の始動系トラブル
B エンジン本体の機械的なトラブル
以上の構成部品すべてを持参することは、国内であればサービスカーに積み込めばどうにか対応できますが、荷物の重量制限と飛行機登場時の保安検査の関係もあり、
アフリカまでは難しいため、まずは点検作業に出かけました。
ジブチに到着してさっそくトラブルシュート開始。
セルモーターは回るがエンジンが始動せず、コンピューターのエラーコードか警告されていました。
クランキングスピードが遅いためバッテリーを交換したいものの日本からバッテリーを持って行けるわけもなく現地にて新品のバッテリーを調達・・・。
これがかなりの苦労で、アフリカに地にて同型サイズのバッテリーがなくジブチの町中探し回ってやっと1個確保!!
日本から持参したセルモーターとメインスイッチを交換しテストした結果スターターモーターは勢いよく回わるようにはなったもののコンピューターの通信エラー表示を確認。
不良箇所を割り出し1度目の任務は終了。
現地から本社パーツ部に部品の手配を依頼し一旦帰国。
2週間後再度ジブチへ出発。
コンピューター通信エラーを解消するためにエンジンコンピューター関連部品ECU、PCU,HCUを持参し交換した結果、エラーは見事に解消され、無事エンジン始動することができました。
海上試運転の結果異常なくお客様に納艇することができました。
今回の作業のように異国にてのエンジン修理となると、事前準備がいかに大切かとゆうこと、働き始めの頃諸先輩方に「段取り八割、仕事二割やぞ!!」などとよく言われ、当時はこの人たちはいったい何を言っているのだろうなんて思いながら話を聞いていましたが、
いざ自分が厳しい環境下で仕事に取り組みやり遂げるまでには、いかに準備・段取りが大事とゆうことが身にしみ、職人たちの言うことには深い意味があるんだなと改めて考えさせられる出張でした。
今後アフリカエリアは私、西尾が担当しますので何なりと気軽にご相談ください。