2013年08月13日

VOLVO D2-55 始動不良点検

こんにちはミズノマリン大阪サービスセンターの西尾です。今回の作業はVOLVO PENTA D2-55 エンジン始動不良点検です。 


航行中、バウバースのスカイハッチ閉め忘れが原因で船内に海水が流れ込みビルジが増え、エンジンルームの浸水事故が発生し、後日エンジンが始動しなくなったとの整備依頼を受けました。

 
お客様からの事前内容を踏まえた上、社内で不具合原因の検討し、様々な意見が飛び交う中、海水が侵入したことにより電気系統(スターターモーター・オルタネーター・コンピューター)の不具合が濃厚ではなかと考えていました。

海水侵入による潮害からくる電気的なトラブルと、錆発生から来る機械的なトラブル
多方面から原因を予測し事前準備のうえマリーナ向けて出発。



   IMGP5906.JPG



まずは電気的トラブルを点検のためメインスイッチを入れエンジンスタートを試みましたが全く動かず・・・。

 セルモーターを取り外しピニオンギアを確認すると錆で固着、フライホイールも錆びて腐食していました。手動でのターニング点検を行うが固着していて全く回る気配もないことを確認。 

トラブルシュートの
2nd
ステージでAを調査するためまずはシリンダーヘッドを分解し内部を確認することにしました。
 


 IMGP5915.JPG

IMGP5919.JPG

IMGP5930.JPG 
  


熱交換器、マニホールド等の周辺パーツを外し、シリンダーヘッドを取り外す。
燃焼室内に、大量の海水の結晶と錆・・・。

原因は浸水により増えたビルジをプロペラシャフトが海水を巻き上げ、エアクリーナーからエンジン内部に侵入したと推測されます。

 
今回のトラブルはハッチの閉め忘れといったヒューマンエラーがもともとの原因です。ビルジポンプでの排水が追いつかないくらいの悪天候も要因のひとつです。

エンジントラブルは機械的には何の問題がなくても、船をとりまく様々な環境の不適合で発生する場合もあるのです。
 

 
弊社の経験豊富なサービスエンジニアが、事前打合せの段階で、様々なトラブルに対するシュミレーションを社内で検討し、必要な検査機器、マニュアル、工具を準備し、いかなる状況にでも対応できる整備を、心がけ出張サービスを行います。

お気軽にご相談ください。


ラベル:D2 D2-55 ヨット VOLVO
posted by mizunomarine_osaka at 18:02| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする