こんにちは大阪サービス山下です。前回エンジントラブルの点検でカミンズ6BT5.9Mをシリンダーヘッドまで取り外しエンジンを船からサービス工場に持ち帰ってきた続きです。

錆、オイル漏れも多々ありますので細かいところまで整備が必要です。


ヒートエクスチェンジャーを分解するとハウジングが塩害により腐食していました。ここまで酷いとOリングの効果がありません。海水ラインと清水ラインが繋がった原因は恐らくこの部分だと思われます。

今回整備しているエンジン機種はカミンズ6BT5.9Mですがヒートエクスチェンジャーは外品の「THORNYCROFT」が取付けられており、ハウジングを交換したいのですが部品が手に入らないためパテ修正をし、圧力テストをして整備をしました。
腐食箇所が多かった為、このパテ作業に時間が掛かり苦労しました。

シリンダーヘッドASSYです。清水冷却をしているパーツは変色するほど焼けていましたので基本的に交換です。高熱になると歪みやクラック、ピストン焼付き等エンジントラブルの原因に繋がります。人間も風邪を引き体温が上がると運動能力、思考能力低下するのでエンジンも一緒です。
マリンエンジンメーカーではメーカーの工場で再生した部品があります。
例えば損傷が激しいシリンダーヘッドを修理する場合、バルブIN,バルブEX、バルブガイド、バルブシートを購入しそれらの加工交換、平面研磨の費用を積算するとメーカー再生部品ASSYの方が安価なケースも多々あります。ミズノマリンでは多くの輸入メーカー再生品を手配する事ができますのでお問合せ頂ければご対応させて頂きます。

シリンダーヘッドを組付けてしまうと船内に入らないのでこの状態でエンジン据付をしていきます。
次回はエンジン積込を報告します。
posted by mizunomarine_osaka at 09:06|
Comment(0)
|
日記
|

|